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深愛

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    評価:
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    幻冬舎
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    (2014-02-13)

    評価:
    水樹奈々
    KINGRECORDS.CO.,LTD(K)(M)
    ¥ 1,039
    (2009-01-21)


      前にツィッターで書き込んだとおりに買いました。非常に良かったです。水樹奈々さんと福圓美里さんがやってるラジオ番組「スマイルギャング」を第1回から最新回までを某動画サイトで聴いていたので、書かれてあることがいつかのラジオで言ったことであったりして、こういう裏側があったのかと大変楽しく読ませてもらいました。途中で何度も目頭が熱くなることがしばしば…。先が気になって眠れなかったので、寝床から起きて徹夜で読みました。
     20年以上もキングレコードに通っているのに、車で通勤するときカーナビを頼りにしているという三嶋プロデューサー。ラジオからはそのどこかとぼけた人柄がうかがい知っていたのですが、”水樹奈々”というアイドルが大成するにはなくてはならない敏腕プロデューサーだったわけですね。
     本の中身は父親から演歌歌手になるべく「のどは守るものではなく、育てるもの」として独特の英才教育を受け、東京の芸能事務所の人に見出され堀越学園に入学し、苦労の末に紅白歌合戦出場歌手として大成、そして育ててくれた父の病気と死。その半生が綴られています。
     在学中には芸能事務所が破産して退学の危機に陥ったり、その窮地を新事務所を自ら立てることによって救ってくれたボイストレーナーの先生から冗談交じりのセクハラがあったりなど、それまでには語られなかった話も盛りだくさん。故郷の愛媛から単身女子高生が東京に出て来て、家族が借金をしてまで期待を込めて送り出してくれたことから、弱音を吐けずに懸命に努力したことなど切実な思いがひしひしと伝わってきました。
     ボイストレーナーの先生の件を読んでいて思っていたのですが、その先生は奈々さんのことが好きだったのではないでしょうか。あわよくば嫁にしたいと。だから演歌歌手としてではなく、声優として離れていく奈々さんのことが我慢できず、金に関して口うるさく言っていたのではないかと。「どこにも行く宛がないのなら、俺の嫁になりなよ」という目論見があったから、ああも三嶋さんからのオファーを断り続けたんじゃないかと邪推しました。全く実情を知らない僕が言うのも大変恐縮ですが、そう感じました。女子高生とどう接していいか分からず、飲み屋の姉ちゃんと同じノリで指導にあたってしまったのでしょうが、やっぱり当時の奈々さんにとっては大変つらいことだったでしょうね。三嶋さんとの出会いを書くうえで避けられないこととはいえ、相当な勇気があったでしょう。
     これは単なる声優のファンブックとしてだけではなく、全国の女子中高生がこれから描く進路を決めるにあたっても、大変心強い味方になってくれる本ですね。もちろん男子にも有効です。
     人に歴史あり、とはよく言ったもの。なかなか熱いサクセスストーリーを読ませてもらいました。
     あんまり肩入れすると、集団ストーカーをしている某団体から水樹さんへ嫌がらせがあるのではないかと危惧していて、あまりのめり込めなかったのですが、この本を読んでますますファンになりました。すみません、好きな気持ちは止められないです。
     水樹奈々を知っている人にも知らない人にも、おすすめの一冊です。
     文庫版には三嶋プロデューサーとの対談や、テレビ出演のきっかけをつくったNHKプロデューサーさんによる解説も載っています。


    葉風 * 読み物(体験記) * 06:42 * comments(0) * trackbacks(0) * - -
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